2023.04.28 14:41坩堝の絶咲 胡蝶花(シャガ)波濤のうしろほど暗示ゆえ讃え枝先の傍ら梢の裏口にて災厄と暗唱する風に誘われ依代を校正し、何度でも擦り重ねる瓦礫の山であって 露わにする 坩堝の絶咲そよそよと、在る。気持ち重く比重傾く 前後不覚の明窓浄机不可逆の物音を亡くした場は乱暴に腐っていたが光を溢した一握りが未だ生を残してい...
2023.04.24 15:16朝、薄い。心象の家側の顔を描き出したいはだける女が 長く黒い髪を緩やかに波打たせ陽に柔しく撫でるは頬に 海を見たのだと、ぽつり屏風の奥底に光が眩しく 途があとを引くきつく縛られたそのときには嫋やかにあることが鬱らんとするけれども金の樹海の真ん中あたりに或る今がトワイライトの洋燈の余熱を掲げ...
2023.04.09 05:26虚化可恣意産み落としたミドリゴなど、の瞳をおおっていって影絵芝居の銀糸が零れた、穢らわしい垂涎に至って唇を遇わせるより 躯で漬かって 嘘偽りを擦り合わせその手にはのりませんかもとに辿れば、何処にも繋がらない、その形や意味がなんとなく味わえる、文フミについて。思考より先に手が栄え足が進むお転...
2023.04.02 13:02とつおいつすこしだけあさく ゆるくこぼれるさむけをありふれた小細工を 折り紙でしたため拭うようなテンポで 春を眩クラっているつじつまを合わせた かぎ針を用いている工程も比重もない、チェックメイトの傍ら手荷物は少々短絡的な形を持つが名残をとどめたロープとボールで、こどものらくがきと、夢を見て...