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araireika

詩だと思って書いてる

2023.03.19 06:08

わが‐ともがら

愚か者に短銃を突きつけ緑青にはきれいな羽織がしとどにも、よく似合うとおく小高い霊廟がうつる 蝶の脆羽の鏡面は祭の金魚のように忙しなく からにあった煎餅瓶もどこかしことおくそこに ただみたされるところであります胸元にある箍を外して、滲んだ過去など拭っていただく一コマあたりの含有量が...
2023.03.19 02:22

篇奏星

ガラスドームに納められた臍帯届の吐息でしょうか鏡に移した蒼穹と対岸は臙脂のコテージに存在を求めます翻された片腕が不器用に曲げられるのを黙って、置いて絶景を広げる設計図にうつろう野原と大きな雨露を延ばします、繕われた裸のものを、運命と貼り付けて染シ舞いましょうグラスにスープを、土壌...
2023.03.19 02:16

うわのそら・春

(ボクの知るところでは、納得しきれないぐらいの綻びがある)      宇宙旅行に行くには、まだまだ背丈が足りなくて 生け垣の間からのぞけばまだ、遠く遠くが見つけ出せるほど    まばらなあしおとが、歓声を連れ 公園へ走っていく、ふるい広告の指し示すとおりに、足を向けてみるろくすっ...
2023.03.11 08:04

一望の風

この浪漫こそ成り行き任せ掌中の珠に何を魅せるのかいま氷雨が顔を覗いているそれを言葉に描くにはまだなにか足りない気がしていたときのとまった楽園が、侵蝕を忘れているのを眺め小さく頷いた野花たちがそこかしこにいたようだったまぼろしだろう賑やかなものだと感嘆にも口にしてみたのだがちっとも...
2023.03.07 13:40

投函

『 いつかの雨で濡れたレンズを拭き取って ある草藪の晴れた日に翳してみました けれどやはりうつくしい櫻も霞んでいきました あかあおきいろの紙風船は破けたままに 背表紙さえも色をなくし タイトルとしての意味さえ見えず いろとりどりのパンジーすら、 しおりの役目も果たさずにくすんで折...

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