うわのそら・春

(ボクの知るところでは、

納得しきれないぐらいの綻びがある)


      宇宙旅行に行くには、まだまだ背丈が足りなくて

 生け垣の間からのぞけばまだ、遠く遠くが見つけ出せるほど

    まばらなあしおとが、歓声を連れ 公園へ走っていく、


ふるい広告の指し示すとおりに、足を向けてみる

ろくすっぽ とけなかった 答案用紙と、トイレットペーパー

交換する? と、キミは誰だろうか

首肯ウナズいてみたい けれども くしゃみばかりで 困ります


去年潰れた市民プールには、バリケードがあって、

夢で乗り越えて見た木蓮は大層きれいで

  (上を向いて、春の訪れを、喜び、うたっている)

              一生懸命お話したけれど、でも

          もう 枯れ木には 明りがついています


ポストに投函された花弁よりも

おしゃまなキミが駆け出したんだ

もうすぐに目を細めて 

この春だけを指で拭う、

いま、こころより 賑やかであれと言う

                     うわのそら・春

araireika

詩だと思って書いてる