奴(ヌ)

滝焼べて波鳴を散らす

好いも、微花に。

明日は毛虫に拐われました、

道に干からびた蚯蚓を見たので

禿げ散らかした桜が 吐瀉物に成りやがる

それを膿み出すは、どこへ海と摩るか

アレはナニを溢し、コレはソレと隠蔽する

打ち覆いは上等に、透かしただけの、糞土師

垂れ長さめの あたたかい雨葉 うららじとじと

黄昏にしてしまえよ と穢らしい巻き舌で

咏んでいるのだと へへゑへヱ~

憂い帯びた動に要りたるは、祖の

快つば稀た 牙歯端によるところで

(カイサマは、如何、成されたか)

潔の下の、その荼吉尼、重ねたる罅に餐まれ

宴の宿も、仮の棺も、草草

続け為さるか、ならばこれにて シマイにのこす

その名を薔薇といったか

その名を百合といったか